日本個別指導ブログ

【南千住教室】3月②国語って楽しい!

2020年3月3日

こんにちは。
南千住教室の鍵谷です。

ちょっと長めですが、個別指導のいいところってどんなところだろう?と、実際の授業の様子をご紹介しながら考えてみたいと思います。

 

個別指導塾のプラスポイントって? 国語を例に

塾は個別指導なので、生徒の理解進度に合わせた指導法がとれます。よく「個別指導では競争力がつかない」とか「生徒のペースに合わせすぎて進まない」などのマイナスポイントが挙げられることが多々あります。でも、決してそうではないんです。意外にプラスポイントも多くあるんですよ。

例えば国語の授業の一例です。
集団ではできない深め方をすることができます。国語の問題ではいかに効率的な解き方ができるかということに焦点が当てられるかということが多いように思います。でも、実は国語の文章はそんな読み方をしてしまうと大変もったいないんです。

もちろんテクニックに走るということも受験で勝つためには必要なのかもしれませんが、やはり今後何十年もお付き合いをすることになる国語(日本語)をそれだけでつまらない科目にしてしまうのは残念ですよね。国語の文章は読み物として大変おもしろいものです。授業後に「もうちょっと読みたいな」と図書館にその本を探しに行ってしまうことが時々あります。

そんな面白い箇所が初めから終わりまで実はちりばめられているので、設問を解いて終了ではもったいないです。先日読んだ文明論では、原子爆弾、アインシュタイン、人類の幸せ・不幸せ、自然破壊、豊かさって何、公害問題…などの言葉が躍り、知的好奇心満載の文章題でした。あ!知的好奇心も本文に出てきたキーワードでした。

 

国語の文章の見方を変えてみる

生徒たちは国語の問題を解けるようになるために塾へ通ってくれていますが、問題を解くだけではなかなかレベルアップしませんし、国語がつまらなく思えてしまいます。そこで毎回「読書感覚」で読んでもらい、内容理解を深めるように意識しています。1冊の本を読み通すことは大人でも一苦労ですが、2、3ページくらいなら集中して読めます。

もちろん難解な内容もありますので、講師側から本文解説の説明をしたり、時には「ここってどういうことかな?」とか「この人ってさ、どんな本を書いている人だっけ?」などの質問も。他に、「これって訓読みで読むとなんて読むかな?」、「この指示語が指してる内容はどこの段落かな?」「この国ってどこにあるんだっけ?」など。

一見設問を解くのに必要なく、脱線しているようですが、実は理解を深められるようにレールを敷いています質問も生徒のレベルに合わせ、答えられるか答えられないかのギリギリを攻めているつもりなので、難しくてあきらめてしまうこともあまりありません。

 

個別指導での仕掛け

自らの頭でじっくりと考える仕掛けを作ることは大変有効だと思います。一朝一夕には成績アップはできないのかもしれませんが、でも確実に深く考える力を身につけ、そして知的好奇心を持つことができるようになるはずです。

考える力、思考することの重要性が叫ばれて久しいですが、これからも生徒の皆さんにはなるべくじっくりと考えてもらい、自らの頭で目の前の問いや答えのない問題を切り開いていく楽しさ、重要性に気付いてもらえたら嬉しく思います。